グランズレメディ



足のニオイが気になって、ブーツを脱いで座敷に上がるのを嫌がる女性が少なくないと気づいたのは、私が大学生になってからのことだった。ならば何らかの対処なり改善なりをするのが本筋なのではと思うのだけれど、どうもそういうのはやらずに、ただひたすら靴は脱がない、と意固地になっている節さえ見受けられた。足が臭いのは恥ずかしいし迷惑をかける。だから脱がない。というのでは、何の解決にもなっていない。

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梨木香歩「冬虫夏草」と、木地師のこと



和の雰囲気が好きな人にはたまらない小説、小さな宝石のような名作「家守綺譚」(そのときのブログ記事はこちら。なんと9年前)の続編。連載時には「続 家守綺譚」とタイトルについていたのだけれど、単行本では省かれた模様。今回は、行方不明になっている犬のゴローを探して綿貫が鈴鹿へ向かう。鈴鹿と言えば、木地師の発祥の地とされている場所だ。もちろん木地師の租と言われている惟喬親王も出てくるし、筒井神社や大皇器地租神社など所縁の地も出てくる。というわけで、木工関係者ならばより一層の思い入れを持つ一冊。

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