久しぶりに人前で話します



今年に入ってずっと準備と調整を進めてきたイベントのリーフレットが刷り上がってきて、すでにDMの配布が終了したようなのでブログに掲載します。10月8日、北海道滝川市で喋って来ます。グッドデザイン賞の創設者で金沢美術大学学長の平野拓夫氏、サントリーの「響」マークをはじめ数々のデザインを手がけ現在は帰国して彫刻家として活躍する五十嵐威暢氏、そして山中漆器からは大尾嘉氏と私です。
どの業界でもそうなのですが、山中漆器にも組合というものがあります。メインは山中漆器連合協同組合というところですが、近代漆器(つまりプラスチック)や輸入ものを取り扱う「企業」が多いです。私は山中木製漆器協同組合という、また別の組織に加盟しています。その若年層だけでまた活動をしていて、そのひとつに研修旅行があります。しかし、研修旅行とは名ばかりで、要するに旅行です。今年の旅行は私が担当することになったので、研修の場にしたいと思いました。

過疎化の進む北海道滝川市は今、芸術で街を活性化しようとしています。五十嵐威暢氏が中心となってNPOを設立し、活発に活動しています。その成果はすでに出始めていて、イベントを開催することによって東京をはじめとする他都府県から滝川へたくさんの人が訪れています。まさに今、好循環が動きはじめています。人口や商圏がほぼ同じ規模であり温泉と工芸という資源があるにもかかわらず、加賀は弱体化しています。そんなことは行政にまかせておけばいいという考え方もありますが、結局は個人の力です。滝川では実際に何が行われているのか、どのように活性化を計っているのかを研修してきます。それをどのように活かすかは、ひとりひとり異なるとは思いますが。

また、私たち漆器屋は視るだけでなく、お客さまを集めて、山中漆器をプレゼンテーションします。そうした経験も、研修のひとつだと考えています。私は現在、一切お金をいただかず、過去に五十嵐威暢氏がデザインした漆器の復元に取り組んでいます。どうにか間に合いそうです。その他、さまざまな調整は直前まで煩雑さを極めると思います。それもこれも、漆器屋の人たちに研修旅行というものを一度体験しておいてほしいという願いからで、どうでもいいと思っていれば、例年通りの遊び旅行のプランを立てておしまいです。

というこちら側の都合とは関係なく、貴重な話を伺えるので、秋の三連休に北海道をお考えの方は、少し足を延ばして滝川まで訪れてみてください。
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コメント

中目黒の漆好き様

ご存知のように私は通りの良くない声なので・・。
私が何かを発信するというよりも、
芸術で街起こしをしている滝川の取り組みを観てきます。
当日のイベントも成功に終わってほしいですが、それだけでなく
そこから広がりや繋がりが生まれればと思っています。
レポートは作成しなければならないので、
くだいた感じでここにアップします。

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プレゼンテーション?!いい響きですね。
今まで考えてはった様々な事柄が、小谷口さんの内から外へと出て行き、どのように化けるのかを楽しみにしてます。
美しい風景に、季節の一品、そして酒、メンツも面白そうですし、話も盛り上がること間違い無しですね。
残念ながら、その時期は滝川までは行けないので、ぜひシンポも裏話もブログにUPしてください。
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