■漆

漆は、漆の木から採る樹液。木に傷をつけると、ねっとりと出てきます。そうやって木は身を守るわけですが、かわいそうにもそれを採取されてしまうわけです。京都や石川などでは、漆には抗菌作用があることが研究で判っています。塗装材料なので「乾く」と便宜的に言っていますが、成分中のウルシオールが空気中の水分と結合して固まります。他の塗装との最大の違い、艶と潤いは、水分が含まれているからなのです。漆には、東南アジア、中国、日本の順にゴム質が多く含まれています。日本産の漆が最もゴム質と脂質が少なく、品のある質感を醸し、熱や紫外線で変色などが起きにくい耐久性を備えています。漆とは樹種の名前でもありますが、木の名前によくある木へんではなく、さんずいです。古くから樹液に価値を見い出していた証左といえるでしょう。
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