JMBTB59/Music of the Year 2006



APPLEのiPhotoコンテストで2年連続グランプリという快挙を成し遂げてiPodを2年連続もらったJMさんのTB企画に参加するようになってから3度目の年末です。

私は、起床して水を飲んで身支度したら、板の間では痛いのでソファの上で座禅をします。そのときいつも音楽をかけているのですが、最近は音楽をかけないことが増えてきました。そこにはいろいろな要因があるのですが非常にパーソナルなものなので説明は省きます。

2006年も、スペシャルな体験がたくさんありました。


セルジュ・ゲンズブール没後15年リリースラッシュ(あれから15年経ったのか)
ロックは時たま大あたりがあった(ブログでとりあげていない新譜が数十枚)
エレクトロニカへの飽き(20年前の音源を聴くと新しかったりする)

今年も、たくさんの忘れ得ぬ体験がありました。そんな体験の中から、数年後に2006年はどんな年だったのかを思い出すとき真っ先に挙がること、私の記憶のアリーナに刻印されるであろう2006年の象徴は、これでした。ランクづけやカテゴリ分けをするまでもなく、圧倒的です。

Music of the Year 2006;
アーノンクール ヘンデル「メサイア」京都コンサートホール

年が経てば経つほど、それがすごいものであったことを改めて知るという種類の体験があります。これは、それです。

アーノンクールのメサイアは、2005年の末にCDが出ている。SACDとのハイブリッド。5本のスピーカーで聴くマルチ仕様。私は昨年の秋、オノ・セイゲンの音楽を聴くためだけに5.1chスーパーオーディオCDプレーヤーを購入した。部屋に何本もスピーカーを置きたくないので、ふだんはスピーカー3本とマルチアンプは押し入れにしまっている。アーノンクールもオノ・セイゲンの一連のアルバムやピンク・フロイド『狂気』(話は逸れますが、もうすぐなくなる東芝EMI時代に『狂気』や『原子心母』や『電気の武者』など数々の邦題をつけた石坂氏はかなりユニークな人で、この人のことだけで1冊の本が書けます)と同じく、わざわざそれを聴くためにスピーカー3本とマルチアンプを押し入れから出して配線する価値がある、すばらしい5.0ch(クラシックは音楽ジャンルで最も低音がある。エンジニアリング時においてほんとうの低音をカットしているために重低音をいびつに強調する必要があるその他のジャンルとは異なり、5.1ではなく5.0であることが多い。私はサブウファーの歪めた低音が好きではないので、テクノだろうがロックだろうが5.0で聴くしハリウッド映画のDVDも同様)です。マルチチャンネルによって初めて、クラシックのコンサートが再現されます。

でも、CDだろうがSACDだろうが仮にレコードだったとしても、それは所詮11月のコンサートの「とても近い時期の、同じ指揮者と奏者による同じプログラムの、しかも録音されたものの再現」に過ぎません。メサイアがライブ録音されたムジークフェラインザールにいるようなアンビエンスに包み込まれた音で聴いていると、体験の記憶を持っているという愉悦と、生と再生との差異に渇望するという、嬉しいのか悲しいのかよくわからない状態に陥ります。でも、それはたぶん、初めに喜びが存在する/したから渇望してしまうのでしょう。

めんどうなときはヘッドフォンで聴いています。
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コメント

not subject

話が長くなりそうなので、メールしました。

not subject

詳しくありがとうございます!
ほとんど初心者なので外観と価格しか解りませんw
外観、上の2つが良くて、一番下が駄目で、他が普通。
艶のない無垢の木目はありますか?
イギリス製は好みません。日本製でも構わないですよ。

not subject

一度愛用したものを悪く言うのはよしましょう。認知的不協和から自己否定に繋がります。

オーディオは、デザインと性能を両立させたものが少ないです。オーディオにおけるデザインとは、どんなにサイズが小さくても、マニアの所有欲を満たす「存在感のあるかたち」だからです。一方、チボリやamadanaなどのデザイン家電はデザインだけです。SACDというとかなりのマニア向けなので、いかついものが多いです。B&Oは、今ならイヤフォンですかね。電車でロゴが効くアイテムだとは思いますが、電車内ではEtymotic Researchを使ってほしいものです。話は逸れますが、iPod+B&Oより、KENWOODのデジタルオーディオプレーヤー+Etymotic Researchのイヤフォンのほうが音が良いと確信しています。

DVDプレーヤーでもSACDを再生できるものがあり、日本のメーカーの中国生産モデルなら2万円でおつりが来ます。PS3でも再生できます。でもあたりまえですが、音楽再生専用モデルのほうが良いですし、SACDの意味がありません。SACDもDVDもぜんぶ再生できる英国王室御用達のLINNなら見た目もすっきりしますし白くて小さいのですが、LINNを購入した人はLINN依存症になり、すべてをLINNにしないといけないというオブセッションに陥ります。

SACDプレーヤーは、国産で5万円程度からあります。でもどれも、いかにもオーディオという感じです。そんな中、ひとつだけ部屋の主役にならない小さなものがあります。幅30cmで、高さ8cmです。
http://denon.jp/products2/dcdcx3a.html
独特のサイズなので、アンプも自動的に揃えることになります。
http://denon.jp/products2/pmacx3a.html
これはラジオも聴くことができますよ。同じシリーズで揃えれば、リモコンひとつでいいです。ハラーシステムの白の上に置いても違和感ないと思います。このモデルの場合は、どちらを下にして積み重ねても安心です。DENONは日本の普及帯メーカーの中では最も低域が強いとされています。なので、キャビネットの上に乗せる小型スピーカーでも低域の不足感がないと思います。

音色を決めるのは、スピーカーによるところが大きいです。癖の少ない国産と合わせるなら尚更。ひとつひとつ説明すると長くなりますし、最終的には実際に試聴して選ぶことがベストです。とりあえず、見た目でどれが好みか教えてください。

ttp://www.bwspeakers.jp/cm1/index.html
ttp://www.piega.jp/products/pro_ts3.html
ttp://denon.jp/products/dali_menuet.html
ttp://www.cec-web.co.jp/products/speaker/s1g_top.html
ttp://www11.plala.or.jp/se_ke5583/HARBETH/speaker/hl-p3es-2.html
ttp://www.noahcorporation.com/sonusfaber/domus_02.html#concertino

not subject

>音楽の嗜好は変わってなくて、クラシックが増えつつある感じでしょうか。
Yes

>トータル30万ということは、全部買い替えるということですね。
Yes

>・ハラーシステムは50cm幅が3連ですか?
Yes 奥行き35センチです!

>・テレビなども置いていますか?
Yes

>・何cmの幅を、オーディオに使えますか?
100前後

B&Oって、みんな持ってるのも嫌。わかりやすいけど。

not subject

i様
予算や部屋のことになるのでメールにしたほうがいいような気がしていましたが、書いちゃいましたね。
音楽の嗜好は変わってなくて、クラシックが増えつつある感じでしょうか。
トータル30万ということは、全部買い替えるということですね。

・ハラーシステムは50cm幅が3連ですか?
・テレビなども置いていますか?
・何cmの幅を、オーディオに使えますか?

バング&オルフセンも、デザインだけでは、これだけ人気が続かないと思いますよ。
あの人工的なクリアさを「いい音」と感じる人が多数を占めているということでしょう。

not subject

ふつうのステレオで。
白のUSMハラー2段3連の上に乗っけたいです。スピーカーも。
聴くのは代わり映えしてないけどB&Oが人工的な音で、ちょっとね。
トータル30万くらいでいい感じのがあれば嬉しいです!

not subject

i様
私も聴いてみたいです。
SACDは、5.1chがいいですか? それとも普通のステレオでいいですか?

not subject

>ミュンシュのLiving stereo盤ハイブリッド

これ、買いました。
出だしが余り聴こえなくて不思議でしたが、こういうことなんですね。寝起きにぴったりです。
SACDに興味があるけど、おすすめのコンポはありますか?

not subject

クリュイタンスかミュンシュがいいみたいです。私は「亡き王女のためのパヴァーヌ」と「スペイン狂詩曲」と「ダフニスとクロエ」も収録されていることと、古楽器ということでデュトワを聴いています。次に購入するならミュンシュのLiving stereo盤ハイブリッドにしようかなと思っていますが、いつになるやら。

not subject

指揮者か演奏者を教えてください

not subject

Dreddy D様
コメントありがとうございます。
グリークラブ、イメージと異なって少々驚きです。男子校で、女子校と合同……なんだかすばらしいシチュエーションですね。メサイアを唄うというのは、メサイアは聴くものだと思っている私には想像もつきません(リスナーとは自分で唄いも演奏もしないのにあれこれ言う勝手なものです)。
アナログいいですね。私は、CDは早く廃れてしまえばいいと思っています。ibitDSDの配信はもうすぐだと思いますし、それでもアナログには適わないですから。

i様
主にモーリス・ラヴェル「ボレロ」ですが、体調や気分によって選んでいます。α波が出るかどうかなので、好みのものがいいと思います。外的要因(を知覚する感覚)にとらわれていては坐禅にならないので、邪道を超えて掟破りです。

それでは、よいお年を。

not subject

座禅のBGMを教えてください

メサイア

こんにちは。TBありがとうございました。

メサイア、高校生の時に毎年クリスマスシーズンにやっていました(全曲ではないですが)。僕は男子校でグリークラブにいたのですが、おとなりの女子校のコーラス部と合同でした。発声も未熟な上、大変難しいフレーズが山ほどあり苦労しましたが、今ではいい思いでです。その頃、やはりお手本が欲しいと思って、エイドリアン・ボウルト指揮、ロンドン交響楽団版を買って(勿論アナログです)今でも持っています。

やはり新しい録音で、良いオーディオで聞くと素晴らしいサウンドがするのでしょうね。実際に生で体験したものを完全再現するのは至難の業なのでしょうが、貴重な記録を追体験できるのは良いですね。

では、またお邪魔させていただきます。
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JMB連携TB企画第59弾 /Music Of The Year! 2006!

最近サボっていたが、久々にJMさんのブログでの「JMB連携TB企画」からお題を頂