紙ジャケ



紙ジャケを気に入っているわけは、LPを彷佛とさせるからではありません。アートワークにおいても、宝物になるか否かにおいても、アナログレコードと紙ジャケCDでは、私にとっては1カラットのダイヤモンドと0.1カラットの人工ダイヤモンドほどの差があります。ではなぜお気に入りかといいますと、画像の通りです。5枚ぶんの厚さで14枚。すなわち1000枚ぶんの厚さで2800枚。手で押さえると、もっと薄くなります。袋にも厚さがあり1000枚で15cmほどになるので、使わなければもっと薄くなります。見開きのものが4枚あるのにこの薄さ。盤面を浮かせることがCDを長もちさせるひとつだとは解っているのですが、この収納性の高さには抗えません。
CDを長もちさせるこつは、

・盤面を浮かせる
・縦に保管する
・温度差と湿度差の少ない場所に保管する
・紫外線を遮断する

といったところです。

CDはコンパクトディスクという名前ですが、体積は想像するよりもLPと大差ありません。面積比はLP:CD=1:0.18でCDの圧勝ですが、体積比は1:0.59と、見た目の割にかさばっています。突然ですがクイズです。CDケースの厚さは、5mm、7.5mm、10mmのうちどれでしょうか。正解は10mm、ちょうど1cmです。100枚で1メートル、1000枚で10メートル。私が持っているCDを並べると25メートルを超えます。そんな場所ありません。だからこそ、薄いものならわずか2mmの紙ジャケがありがたいわけです。

ここからは蛇足で、蛇足のほうが長くなります。

世の中にはCDの収納に頭を悩ませている人がたくさんいるらしく、購入時に収められているケース(ジュエルケース)から移し替える薄型の収納ケースがいくつか商品としてあります。だいたい100枚を超えるとラックや棚の購入を考え、1000枚を超えると、何かしら「このままではいけない」と思いはじめるようです。私もそうでした。壁一面にCD、という眺めに悦に入るコレクターもいるでしょう。しかし私はそうではありません。ビデオテープが大量に並んだ、平成に入ってすぐの頃に起きた殺人事件の加害者の部屋。あの報道映像によって、私は私が、同じサイズのもの(規格品)が大量に整然と並ぶ姿を「こわい」と感じるタイプなのだと知ったのです。

いろいろ見聞していると、最も評判が高くて愛用者が多いのはフラッシュディスクランチのCDソフトケースのようです。私も早速試してみました。さすがに考え抜かれたもので完璧です。蓋までついていますし、ケース同士が密着することもありません。これは病みつきになるらしく、入れ替えの作業が楽しくなるという声まであります。ただ、1枚30円と高価。3000枚で10万円。無理です。

もうひとつ、CDアナログスタイルというものも試してみました。これは不織布と透明の四角い袋がついているだけの無味乾燥さが嫌いではありません。しかし、蓋がないため埃や煙草の脂が出入り自由です。これで良いなら、これを購入しなくても良いということに気づいてしまうアイテムです。

そんなわけで何を選ぶか決めかねていたある日、今ではどこのリンクから辿り着いたのか失念しましたが、A4サイズの紙を折り曲げるだけでCDケースを作ることができることを知りました。これですJorma Oksanenという折り紙で有名らしき人の考案。用意するのは、A4サイズの紙だけ。紙を切る必要すらなく、他には何も用意しなくて良いというのがすばらしいです。いろいろとアレンジしていくと、実用性には何ら問題がありません。私はアスクルでA4コピー用紙を2000枚購入し、暇をみて折り曲げました。ちなみにアスクルでは、再生紙が500枚で350円です。



紙に直接CDでは盤面に傷がつくので、不織布のCDケースを使っています。それを紙ケースに入れるわけです。紙ジャケでもデジパックでもないCDは、それがどんなにレアだろうが思い入れがあろうが1万円で購入した廃盤だろうが、不織布ケース送りです。インナースリーブの厚みにもよりますが、上の画像の通り、右端から赤いラインまでのCDケース20枚ぶんの幅に、デジパック4枚・3枚組1タイトル・2枚組2タイトルを含む57枚が収まっています。不織布は、これもアスクルだと500枚で1680円、amazonだと300枚で1351円です。



折り紙の手順で唯一「4分の1と3分の1の中間を折り曲げる」というのが難しいですが、ここは幅に関わる箇所なので、その通りにしなくても構いません。私の場合はCDのバックインレイ(ケース背面に入っている、曲目などが印刷された紙)も折り曲げずに収納したかったので、バックインレイの幅に合わせて折り曲げています。それはすばり、中央から14cmのところです。折り紙でCDケースを作る方法はいくつかありますが、これのポイントは、CDを2枚収納できること。ポケットが2つあります。ということはCDとインナースリーブを別々に収納できます。また、上の部分にある小さな三角形を蓋がわりに使い、CDが滑り落ちるのを防いでいます。2枚組もひとつになりますし、最高で6枚組をひとつにしています。



上から、紙ケース、CDアナログスタイル、CDソフトケースです。私はインナースリーブが色褪せようが折れようが気にしません。背表紙にあたる部分の検索性は、紙ケースが最も高いです。これに慣れたら、CDの中身(CDとインナースリーブ)だけを売ってくれればいいのにとまで思っています。いずれCDは廃れるだろうから、そんな後生大事に購入したときのまま保管しなくても、という感覚もあります。

盤面もインナーのジャケットも見えなくなりますが、埃などから保護したいなら、こんなのもあります。このページでは、テキストを打ち込むだけで勝手にレイアウトしてくれ、それを印刷して折り、CDRのケースに使う人が多いようです。

CDケースを割ってしまい蓋が外れるものやCDを固定できないようになっている方は、連絡をいただければ好きなだけケースを差し上げます。下取り用に保存しているものが大量にあります。すべて透明、CD固定部分が黒または白、インナースリーブに厚みのある用、2枚組用、各種揃っています。
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コメント

not subject

通りすがり様
年に一度、チェックがてらクリーニングしています。
紙ジャケの場合も、内袋を紙ジャケの開口部に向けて収納していますので、条件は変わりません。
埃が付着しても払えばいいだけで、指の脂や紫外線のほうが悪影響だと割り切っています。

not subject

埃は気になりませんか?

not subject

774様
コメントありがとうございます。
計ってないですし専念しているわけでもないので不正確ですが、
100枚で3時間ほどではないかと思います。
手間を省くなら市販のものがいいですね。

not subject

すみません、100枚あたり何分かかりましたか?

not subject

i様

過去のものはアナログが安価であればアナログを、もしくはSACDがあればSACDを。CDは、とりあえずアナログかSACDを入手できるまでのつなぎ、または試し買いです。新譜も、アナログがあればアナログを、なければCDを選びます。SACDで再リリースされたら買い直します。いつまでSACDがあるのかわからないので、やっぱりアナログがいいという結論になります。

オーディオの神様と呼ばれるMark Levinsonの発言をはじめ、CDの音が体に悪影響という実証データが幾つかあります。確かに長時間聴いていられません。私は最後のレコード世代で、レコードの音を知ってしまっています。アナログなら最適なボリュームで6時間くらいは真剣に聴いても疲れません。私がSACDへ一気にシフトしたのは、ヘッドフォンで交響曲を丸ごと聴くことができ、アナログに近いからです。もうCDには戻れませんし、なるべくならCDは聴きたくないです。しかし、新譜といえばCDだけというのがほとんどです。つまり、長い返信で何を言いたいかというと、私は、我慢してCDを購入しているのです。

not subject

これは酷いwww
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