かたち 現代日本の意匠展

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KATACHI
Zeitgenosische Angewandte Kunst aus Japan zwischen Handwerk und Industrie

フランクフルト市立応用芸術美術館
Museum fur Angewandte Kunst Frankfurt
Schaumainkai 17 , 60594 Frankfurt am Main , Germany
2007.5.3-2007.8.26
後援:フランクフルト日本国領事館

海外なので早めに告知します。
昨年秋、キュレーターと大学デザイン学科教授の夫妻が訪れました。お子さまと一緒に。クルマでフランス・ギャルのドイツ語バージョンを流しました。キャッチーな歌なのですぐに興味を寄せていました。音楽は楽しい音です。お子さまがいなければワークショップやカン、ノイ!などにしていたかもしれません。危ないところでした。

リリースが届いたので転載します。

展覧会では、日本の日常生活の中で使われている生活用品約100点が紹介される。
100点の中には、人間の手で作られた物も、機械によって作られた物もあるが、 著名な工芸家によって作られた高価な芸術作品や、 骨董屋の軒先に並ぶような古い由緒ある物はひとつもない。
しかし、中には十年、百年、千年以上も同じ形で作り続けられている物がある。
また、高度なハイテク技術によって作られている物も、逆に廃れる事なく何百年も引き継がれてきた手作業の技術によって作られている物もある。

日本では、古くから日本人の生活の中にある簡素で機能的な物のかたちが、戦後の欧米志向の時代を乗り超え、現代の先進技術を駆使した工業製品のデザインの中で再び見直されつつある。また一方、伝統工芸の世界では 現代の作り手達が長い歴史の中で育まれた卓越した技術を使って,今日の時代感覚にあったモダンな製品を積極的に作り始めている。

伝統と先進技術、手作業と機械、一見相いれない両者が作り出す物のかたちは一筋の糸で結ばれているかのような共通点がある、それをただ簡素さと言う言葉だけで呼ぶにはあまりにも単純すぎるだろう。その物のかたちは、見ている私たちを緊張させ、油断がない。それは、 機能重視の厳しさの故なのか、それとも研ぎすまされたフォルムから放たれる清廉さの故なのか。
これらの物のかたちを通して、そこに一つの日本の美の原型が見いだされることだろう。


というわけで、人間国宝だからとか有名だとかいった名前でもなく、歴史や伝統でもなく、普通に売られている物の中からセレクトしたようです。これは非常に手間のかかることで、審美眼と知識と情報網がなければできません。そして、ありがたく鑑賞する一品「作品」ではないところに共感しました。ヨーロッパは素材にも厳しいです。とてもうれしく、ありがたく思っています。光栄に思うと同時に、よくドイツから私を見つけたなと驚きました。

neroの実物を見たいとのことでお越しいただいたのですが、漆器について説明しているうちに技術と意味を重視しはじめ、結局7点展示されることになりました。ニュートラルな状態とオープンな態度から始まり、次第に集中してきてどこか一点にフォーカスされていく打ち合わせは知的スリリングを味わえて大好きです。私まで知的になったような気分になります。

開催される美術館のある地区は芸術が集結しているところのようで、大きな川が流れ、緑が多く、美術館や芸術大学が建ち並んでいるそうです。文芸・音楽・絵画・彫刻・映画・建築・哲学、ドイツ。フランクフルトの初夏は心地良さそうです。応用芸術美術館があるなら純粋芸術美術館や商業芸術美術館もあるかもしれません。5月2日に開かれるレセプションの招待状をいただきました。かなり迷ったのですが、やっぱり行けません。私はいつも、その環境に身をおいてみたいと強く思っています。そうしなければ、何も体験できませんし、体験できなければ「知る」ことなど無理です。
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コメント

i様
はい。100点中7点です。
単純に、うれしいです。ありがとうございます。

100点中7点ということかしら?
すごいね、おめでとう!(変?)
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