「沈黙の次に美しい音」



【ecm】

とはECMレーベルの理念。

割と無条件に新譜を購入しているレーベルのひとつ。その中でこれは良い/好きだと思ったものはブログでとりあげているのはご存知の通り。先日タワーレコードへ行ったらECMフェアなるものをやっていて、2枚購入するとECMカタログがもらえるとのことで、もらった。ジャケット写真およびフォトセッションの写真を羅列してカタログを成立させてしまえるのは、ジャズだとブルーノートとベツレヘムとECMくらいではないだろうか。
ちなみにブルーノートのジャケットが優れている点は、印刷コストを抑えるために色数が少ないけれどもかっこいいところ。ジャズっぽいと思われがちだが、バウハウスの国ドイツ出身のデザイナーらしいトーンである。

上の画像で開いているカタログの右ページは、15年前にジャケ買いしたEdward Vesala/Invisible stormのジャケットに使われた写真の別カット。ECMの仕事をしたいと思った男がアポをとってECMへ電車で向かった。ろくに作品もなく、どう自分をプレゼンテーションすれば良いのか電車に乗りながら悩む。で、電車からの眺めを撮影。ECMに着くと、その場で採用。その男Sascha Kleisは現在でもECMデザインの中心にいる。

購入したのは
■The Hilliard Ensemble「J.S. Bach/Motetten」
画像左下。バッハのモテット集。平たく言うとアカペラ。去勢された少年のように美しいヒリヤード・アンサンブルの声に身をひたすのは快楽です。一部オルガン伴奏つき。宗教音楽といえば宗教音楽なのだろうけど、グレゴリオ聖歌よりもなじみやすいのはさすがバッハ。

■Roscoe Michell「Composition/Improvisations. 1,2&3」
画像右下。アート・アンサンブル・オブ・シカゴのロスコー・ミッチェル、久しぶりの自己名義アルバム。相変わらず前衛的でジャンル分け不可能。でも優しい音色とシンプルな構造で聴きやすい。丸くなったのか。激しさとメッセージ性は皆無。理知的な即興。

ECMフェアと謳うだけあって、6月末だか7月1日だかまでタワーレコードでは税込2090円です。ふだんは2790円、amazonでは3000円を超えるものもあります。この機会に手にとってみてください。ピリオド楽器を使ったバロックからクラシック全般そして現代音楽、ジャズやフュージョンやジャズロックや前衛音楽や民族音楽やドラムンベースもあります。リリース作が1000タイトルを超え、ミリオンセラーをいくつか出したECMだけれど、雑誌で目にしたオフィスはとても簡素なものでした。雑貨屋だったかの上、雑居ビルの2階です。

ECMに関する書籍が出て1万円ほどだが、邦訳の予定があるので待ったほうがいいです。絶句するようなプレミア価格となっている『Sleeves of desire』のようなことにはならないと思います。

今年か来年、ついに日本人リーダー作がリリースされる。割り当てられたカタログ番号はECM2008で、菊池雅章のピアノソロ。
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コメント

ishisone様
こんにちは。フェアは6月いっぱいなので、まだまだカタログはあると思いますよ。たぶん私、いつものペースだと4冊もらってしまいます。

ECMのカタログ、いいことを聞きました。早速タワレコに行きたいと思います。
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