■産地

漆器の産地としては、輪島が圧倒的に地位と認知度を獲得し、他はどれも同じです。ただ、その実態は、産地ごとの得意不得意を交換したり、海外の工場で作られたものが各産地に輸入されたり、意味を成さなくなってきました。職人がひとりもいないけれど経済産業省認定の伝統的工芸品としての漆器産地まであります。私も輪島や京都や木曽へ納めていますし、輪島塗の特長である堅牢な下地の材料と同じものを使っています。なぜそうなるかというと、ろくろ挽きの技術は山中が抜きん出ており、職人は日当計算します。上手い職人ほど、仕事を分かっていますし手さばきにためらいがありません。すると、早くて上手い職人が安くなるという逆転現象が起き、他産地は自分のところで挽くよりも安価で良いものを仕入れるのです。ということで、少なくとも山中は産地別の特徴が残っています。それをブランド化できなかったに過ぎません。
関連記事

コメント

非公開コメント