ドイツの展覧会



キュレーターのSさんより、展覧会の写真とカタログを送っていただきました。
フランクフルトは、ほんとに緑の多い街ですね。
ここはどこの東大農場だという感じの写真もありました。



応量器(商品ページブログ記事)は、相変わらずF氏がデザインしたプロダクトと並べられています。



カタログは立派なもので、表まわりは一見シアンとマゼンタの2色印刷に思えるのですが、ちゃんと黒も使っています。3色印刷を目にするのは久しぶりです。基本的なレイアウトは上下に余白を大きくとっています。応量器は余白をとらず1ページに大きく写真を配してあり、何だかうれしいです。neroはドイツでも好評のようです。HIKIHARIで使った松徳硝子のうすはり(入れ子になった箱入りのこれは日本酒からウォッカトニックやビールまで何でも飲めるので私も愛用しています。切れ味が唯一無比です)もカタログに載っています。



このページのいちばん上にある画像は、カタログを開いたところを左から撮っています。漆を塗った完成品で厚さ0.8mmの薄挽き干菓子盆も、木目がしっかりと出ています。奥に見えるのは氷壇盃です。

展覧会が開かれているのは応用芸術美術館なので、現代美術寄りです。そっちの人は木肌を残した造形物に興味が高いようで、形としては何の変哲もない黒柿の棗も展示されています。



カタログの後ろには日本のクラフトについての詳細な解説文があり、漆についてはほとんど応量器の解説になっていて、ありがたい話です。今年の春先に何度もやりとりを重ねましたし、キュレーターの方もご自分で調べました。ただ、ぽんと置いて「いいでしょ」という(よくある)展示会ではないのです。そうでなければわざわざドイツから日本のしかもこんな田舎にまで訪れません。

いわゆるデザイン雑貨ではなく、業界で一流と認定されているものでもなく、既に定番となっている醤油差しや乳酸菌飲料のパッケージなどでもなく、ちゃんと作っているからこそ規模が小さく、それゆえに無名であるさまざまなものが載っています。植木鋏、下駄、包丁、茶筒、茶筅、ピンセット、消しゴム、扇子、ペン先、家電製品、よくぞこれだけ見つけたものだと感服します。これは、言葉で説明しようとすると非常に長くなる、日本におけるデザインという概念を分りやすいかたちで提示した、すばらしいカタログです。そこに加わることができたのは、光栄です。

選ばれたのは、上記のものと禅僧三点揃の7品。
サイズと色のバリエーションを別々にすると計10点。

漆器は、写真では良さが判りません。他の、ちゃんと作ったものも同様です。
実物が一同に会した現地へ行きたくなってしまいます。
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