オーボンヴュータンのマロングラッセ



古き良き時代“Au Bon Vieux Temps”という名前のままに、どこよりも正統なフランス菓子を作り続けているお菓子屋。その影響力と弟子たちの活躍ぶりから、重鎮といっても良いくらい。奇を衒わず、創作的な意図を付加せず、まさに古き良き時代のお菓子を作っている。パティシェの河田勝彦氏の著書のタイトルは「ベーシックはおいしい」だ。彼くらいでなければ、言う資格がない。
東京から訪れた方からいただいた。ここのお菓子は、果物たっぷりのタルトも、こくと爽やかさが同居したアイスも、しみじみ美味しいチョコも、そしてたくさんの焼き菓子も、すべておいしい。もう下火かもしれないけれど、このごろ堅い皮のシュークリームが多い。オーボンヴュータンは昔からかたい。フィナンシェもかたい。何の変哲もないクッキーがこんなに美味しいものだということを、この店で知った。

マロングラッセは食べたことがなかったのでうれしい。
溜塗に梨地を施した小皿にのせる。
梨地の輝きに負けないくらい、透き通った栗の実が、光を浴びる。
器は料理を引き立てるものだということが、よくわかる。
梨地が、まるで撮影するときのレフ板のようになっている。
逆光なのに沈んでいない。



甘くて美味しいというのは、とても難しい。
技術とノウハウのない人ほど「素材を活かして」とかなんとか言って甘味を抑えがち。
それでは、ここまで透き通ったマロングラッセはできない。

用賀インターを降り、環八を右折、しばらくして左折してすぐ。
店鋪の前に電源(プリウスにはアイドリングという状態がない)をつけたままクルマを停め、
あわてて選んでいます。ピスタチオのアイスを食べながら、
道路が歩行者天国になる寸前に目黒通りへ出ます。

前もって伝えておけば、いろいろと作ってくれます。
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コメント

i様
ほんとにおいしいです。
ほっぺが落ちそうですが、逆に太る一方でございます。

これはおいしそう!
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