■血

琉球漆器の独特な赤色は豚の血によって出されているとまことしやかに言われていますが、実際はそうではありません。かつて下地の材料に使われていた(豚血下地)というのが正確です。琉球漆器に使われる木材(沖縄に多く見られた木材)は気泡が多く、下地材を大量に使います。そのため、身近な豚の血を使うようになったのです。さらに砂などを混ぜてかさを稼ぐこともあったようです。科学技術が発達し、より「効率的」な方法が普及している現在では、豚の血は使われていません。琉球漆器の朱色が鮮やかなのは、沖縄が漆を固める(いわゆる「乾燥させる」)ために必要な気候条件を備え過ぎているため、朱色の顔料を他の産地よりも二割ほど多く使い、さらに油を混ぜているからです。他にない鮮やかさ、というのは、単に顔料が多いからです。
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