加賀の春 雑景

※今回は擬人法かつ幼児語で書いています。
 私が狂ったのではないかという心配はご無用です。


こんにちは、ぼくプリウス。
持ち主は「プリィ」って呼ぶんだけど、子どもみたいでほんとはいやなんだ。

ぼくは「シャケン」からかえってきた。わるいところはベルトだけだった。なんだか気分がリフレッシュできたよ。持ち主はやさしいのかあらくれものなのか、ぼくにはよくわかんない。余計なものをつけたりしないのはいいけども、ぼくがこの持ち主に売られてから三年間いちども洗ってもらったことがないんだよ。プラマイゼロ、むしろマーイだよ。ぜんぜんめでたくない。ゴールデンウィークはゆっくり休んでスローライフと思ってたのに、持ち主がぼくを動かしはじめた。「そろそろいけるかなあ」なあんて言ってる。ぼくがいけるとこはいけるし、いけないとこはいけない。そんな簡単なことも知らないみたいだ。

どこにいくのかと思ったら、山のほうに向かってる。

ぼくからおりて、持ち主はみつまたおおすぎを眺めてる。



春はみどりがまぶしいくてきれいだな。でも、こっちよりかやののおおすぎのほうがいいのに。ダンゴもあるし。とおもったら、そっちのほうに向かった。そうなると、それはそれで、おおすぎをハシゴして何がおもしろいんだろっておもっちゃう。でもかやののおおすぎをとおりすぎた。どんどん山おくへ入っていく。



ぼくの先祖の前でとまった。どういう意味だよやめてよ。



川だ。ぼくはにがて。まだ山に雪があるよ、さむいよ。



まだ山おくに行こうとしてる。みちのそばにも雪があるよ。
だんだんきぶんがヘコんできたよ。



こんなところこわくてとおれないよいやだよ。
こう見えてぼくは3ナンバーなのに。
でも持ち主はだれもいないところが好きで、こういう道はよく行かされるんだよ。
ゆうめいな「おちたらしぬ!!」のカンバンがある道も行ったんだよ……。



うわああああああ。



もう行けないよ、なんでそんなに悩むんだよ持ち主のバカ。
ぼくと雪を見くらべないでよ。むり。

持ち主はぼくからおりてあるいて行っちゃった。



わさびかよ。


かえりは海によったよ。これが春だよ。みやぎみちおだよ。雪はきらい。



持ち主はカフェでコーヒーのんでる。
ぼくもガソリンのみたいなあ。


おしまい。
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コメント

kyokyom様
かつて匿名でやっていたブログで、断り書きなしに、語り手を指人形にして書いたらどん引きされた過去があります。文体遊びをしていたのでだいじょうぶかなと思ったのが間違いでした。

加賀は、さほど山奥に入らなくても山葵があるんですよ。たらの芽とか、たらの芽に似た、名前をど忘れしたやつなんかは食べきれないほど採れます。帰り道、わさびの葉っぱと茎をむしゃむしゃ食べました。おなかをこわさない人間で良かったです。菌や寄生虫は気をつければだいじょうぶですし、土は私にとって汚れではありません。農薬や洗剤のほうが毒です。

川の動物は加熱しないとこわいですね。沢蟹といえば、漆にかぶれたときの治療法のひとつに沢蟹をすりつぶして塗るというのがあります。そんなこと言われても沢蟹なんてすぐに見つけられないのでどうしようもないです。

実は沢より尾根のほうが好きだったりします。

茨城で山というと、茨城→筑波山→エクストリーム・アイロン掛け、という連想が働きます。エクストリーム・アイロニング・ジャパンを主宰する松澤氏は月に2回、筑波山を4往復しているそうですよ。

筑波山頂でアイロン掛けしている様子↓
http://www.exironingjapan.com/photo/img/photo42.jpg

kotaさん、こんにちは。
今日の記事(も)楽しませて頂きました。はじめの断り書きがなくてそのまま本文を読んでいたらkotaさんが、どうにかなってしまったのかと心配になったと思います^^ふぅ、ヨカッタ、ヨカッタ。
それにしてもわさびが採れるってすごいですね!僕も沢登りみたいなことをしたくなりました。昔沢蟹を捕まえたので焼いて食べたら非常に美味しかったです。でもあれって寄生虫みたいのをもっていないか今考えるとちょっと心配です。
茨城はたいした山がないのがちょっと残念です。

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