季刊「眠音」2008冬号

綿やリネンやシルクをインドやアラブやイタリアへ行って買ってきて、自社でシーツや布団を作っちゃう驚愕の布団屋、というかもはや布団「屋」ではない石田屋。綿布団の打ち直しなど、今ではできる人が少なくなったこともやっている。で、テレビ番組もやっていて、なぜかYouTubeで観ることができる(←左上のほう「再生回数の多い動画」に並び替えてみてください)。そして商売っ気のない広報誌「眠音」(ねおん)を出している。定価300円とあるけれど、第三種郵便のためなのか、実は無料である。でも知り合いには無料で配っているだけなのかもしれない。よくわからない。そんな眠音の今号は巻頭特集が「わたしのたからもの」ということで、不肖私も掲載いただいた。ひとりキャンセルが出たので急遽エントリーというわけである。とかいう私も顔写真NGなのですが。
「たからもの」は人それぞれ。人間関係であったり、物であったり、経験であったり、夢であったり。今回の特集の話をいただいてから、私にとってのたからものは何かと考える機会ができた。最初に思いついたのはルイ・フェルディナン・セリーヌの全集だった。でもそれは、いつでも買い替え可能なもので、たからものとはなんだか違う気がした。そんなわけで、あらゆる「商品」は違う、ということになり、次に言葉を選んでみた。でも、ひとつに選べなかった。で、視点を変えて、思いや生活を振り返ってみた。というわけで私は、人間関係と生き方を象徴する「物」を取り上げた。抽象的な話だと(感覚的な言葉をぽーんと放り投げて紡ぐことが致命的にできない私は)長くなるから。

この手のものは社内制作か広告会社や広告制作会社が手がけることが多い。でも眠音は、出版社の編集が手を動かしている。読んでおもしろくてためになるし、とっておきたくなる。こんなのが無料で読めるとなると、巷の雑誌は何してらっしゃるのだろうと思ったり思わなかったり。ふつうは雑誌で利益を出さなきゃいけないので、こんな雰囲気は無理なのだろう。雑誌は雑誌で事業なわけで、売るのが使命である。売れなくてもいい、大切にしたい、とか言うのは言い訳。

本誌ご希望の方は、石田屋犀川店へ問い合わせるのがいちばんいいのかな、どうなんだろ。というところから問い合わせてみてください。私の友人も登場しています。
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