日本手袋工業組合 254本の超極細せんいてぶくろ



冬の自転車でいちばんきついのは、寒さ。私もいろいろとグローブを購入し、グローブの下にはめるインナーグローブも使う。あたりまえだけれど、薄くて暖かいグローブは、なかなかない。自転車ウェアメーカーのインナーグローブのどれもが、耐久性がなかった。日本では定番のパールイズミは1,470円で、大人気のASSOSは4,200円。これらは気休めでしかなかった。おまけに一冬もたないのだから涙が出てくる。高い趣味だなあと諦めの境地に至りつつあった今冬、いいものを見つけた。桁違いの安さ、630円。余りに気に入って、ふだんもこれだけで外出している。サイクリンググローブではないのでそっちのほうがふつうの使い方なんだろうけど。
 
あかぬけないwebデザインがいかにも組合っぽくてここまでくれば逆に安心感まで持ってしまう日本手袋工業組合は、国産手袋のシェアが九割を超える香川県にある。香川は饂飩と砂糖だけではなかったのですね。もちろん254本の超極細せんいてぶくろも堂々と「日本製」と書かれている。素材は東レのプロミラン。エアバッグに使われているようだ。自転車乗りにとって東レはカーボンフレームの素材としておなじみなので親近感がわく。

商品タグに書かれている文を引用;

  ・東レ プロミラン使用
  ・ソフトな風合い、ソフトな肌ざわり
  ・セラミック加工で高価抜群 保温・抗菌・防臭・吸湿
  ・エンジニアリング樹脂としても使われるほど、強度・耐久性に優れた繊維です。
  ・伸縮性・弾力性に富み、しわになりにくく、快適なサポート力があり手にぴったりフィット。
  ・指先に縫い目のない素肌感覚のシームレス加工で指先の動きがスムーズ。
  ・薄く、保温性に優れているので、スキー・バイク用などのインナー手袋としても最適です。

この手の文言は、たいてい大げさな表現であったり、そこまでの機能がない場合が多い。「最高級の素材」とか「厳選された素材」とか何の根拠もなく言っている(顧客が検証しようがないから言えているに過ぎない。でも「最高級」はほんとうに最高級な世界でいちばんの企業や作り手だけが言えることで、その他のすべては景表法に違反する表現。そんなこと言っているところのものは避けたほうが無難でしょう)のは問題外としても、えてしてこういうのはオーバーなもの。自転車のグローブなんて、どれだけすごいことを書いてあっても冷気がすーすー入ってくる。でもこれは、嘘偽りが全くない。バイクやランニングや登山やスノボなどでも活躍する、すばらしく、なおかつ安価な手袋。畑をいじくるときにゴム手袋の下につけると全然寒くない。薄いストレッチなので携帯の操作もできる(親指の位置を少々調節しなきゃいけないけれどそんなの何ら苦ではない)し、はめたまま小銭を取り出せる。当然、クルマの運転でも邪魔にならない。自転車通学している中高生はフリース手袋の下にこれをはめれば完璧。


汗を吸ったら洗うのが、長持ちのこつ。乾かしている間が困るので、替えも購入してしまった。

そろそろ冬が終わりそうな今日このごろ、何度使ったか分からぬグローブ。
ふつうに洗濯機で洗濯して全く問題ない。
コンビニではサークルKサンクスによくあるようです。
(タグというかラベルが少々異なる場合が頻繁にあります)
次の冬のために、在庫がだぶつくこれからがおすすめです。


中指の先端から手首の関節まで24cmある割と大きめな私の手でも、手首深くまですっぽり。
ストレッチ素材なのでどんな手のサイズでもオッケーだし、小さな手ほどあったかいような気がする。

インナーではなくいわゆるふつうの手袋でプロミランを使っているものは、ホームセンターなどで1,000円程度からあります。でも私は自転車に乗るとき以外だと254本の超極細せんいてぶくろだけでいいですし、自転車に乗るときのグローブはシフトチェンジやブレーキをかけるときに使う人差指と中指の腹に滑り止めがついていて、掌の手首寄りには振動吸収と疲労軽減のためのパッドが入っていて、親指の付け根には顔の汗を拭き取る素材が使われている、自転車用グローブがいいので不用です。ごわごわしていたらもたもたしてしまいます。


真冬の北陸でも、晴れた午後ならこれの上にハーフグローブでじゅうぶん。ちなみにこれはDe Marchiのコンツアー。
DAIGO氏はファッションですが、私のような自転車乗りは前述のように不可欠。親指部分が汗拭き。


真冬の早朝、氷点下のときはすっぽり覆うグローブ。自転車ウェアメーカーではなく、アウトドア全般のメーカー、Lafumaのもの。
シフトやブレーキで使う人差指と中指は滑り止めつき。親指は汗拭き。254本の超極細せんいてぶくろとインナーで隙間なし。

他のジャンルを邪魔することになるのかもしれないが、靴下も作ってください。と思っていたら、あたりまえだけれど手袋工業組合ではなく靴下の業界のほうでは既に採用していて、たくさんの靴下やストッキングがあった。ミニスカートにブーツという冬でも気合いの入った女性も、これならばっちりである。でもストッキングはちょっと高価な気がするというか、254本の超極細せんいてぶくろの安さが際立つ。

自転車アイテムというだけではないのでお気に入りとして紹介しました。

自転車レビューサイト:日本手袋工業組合254本の超極細せんいてぶくろ
Wikipedia:手袋
cycle yoshida:サイクルグローブ

その他、気になる手袋
Engadget Japanese:iPod用手袋(←そんなに頻繁に操作するのか?)
レアモノショップ:USBあったか手袋(←部屋を暖めたほうが良いのでは?)
J-特許:ブラインドタッチ練習用手袋(←実用化はまだなのか?)
快適空間スクリオ:シャンプー不要の洗髪手袋(←キャンプや野宿のときも使えるのか?)
デイリーポータルZ:素手に見える手袋(←色さえ似ていればいいのか?)
Gizmodo Japan:ペットのココロを虜にする手袋(←逆にストレスにならないのか?)
WIRED VISION:遠隔触診を可能にする医師用手袋(←それは診療なのか?)
トロフィーのNS:テープカット用手袋(←他の用途に使ってはいけないのか?)
爽快ドラッグ:おむつとりかえ手袋(←他の用途に使ってはいけないのか?)
JETRO:乳癌検査用手袋(←他の用途に使ってはいけないのか?)
GIN-ICHIオンライン:射撃用スペシャリスト手袋(←むしろ他の用途に使っているのではないか?)
モンベル:カメラマン用手袋(←さほど専門的に考えられていないのではないか?)
LUX ET DECO:LED手袋(←ヘッドランプでいいのではないか?)
エキサイトニュース:鼻水専用の指用手袋(←必要なときはたくさん出るから吸収しきれなくなるのではないのか?)
アイリスプラザ:あったカイロ手袋(←プリンタを安く売ってインクで儲ける作戦と同じではないのか?)
Amazon.co.jp:じゃがいもの皮がむける手袋(←そんなの1500円で買わなくてもアルミホイルでこすればいいのではないか?)
関心空間:無印 手をつなぐ手袋(←転んだときのPL法対策はだいじょうぶなのか?)
Gear Lab:液体手袋(←それって要はクリームではないのか?)
テイジン:おそうじ手袋(←いやいやいや、かなり無理がありますって)


ちなみに、古書や貴重な資料を読むとき、白い手袋を着用しなければならないときがある。お宝鑑定番組でも貴重なものに触れるときは白い手袋をつけている。でも、こういう学術的な意見もある。私は、どんな稀覯本でも購入して自分のものになってしまえば、素手で触れて読んでいる。それで何も変わらない。紙が劣化するのは、それよりも他にいろいろな要因があるのだ。

というわけで既にお気づきのことと思うが、私は手袋に深い興味を持っている。女性がつける長い手袋はすてきだし、それがなぜすてきなのかというと二の腕が絶対領域のようになり、脱ぐときのプロセスを連想させるからということも知っている。ちなみに男性はそれなりの場所では素肌を連想させる服装だとマナーに反するので、ズボンの縫い目はテープで隠し、サスペンダーはベストで隠し、ベルトはカマーバンドで隠す。そうやって男性の正装だか盛装だかが確立されてきた。裸を連想させるのは女性の役目だった。つまり、女性とは肌を露出することで自分を魅力あるように見せることが社交界ではすべてと言っても良かったのだ。西洋では。

何を言おうとしたのか忘れてしまった。思い出した。手袋を着脱することを何と言うか。かつて私にとってはすっきりしない問題だった。物の数え方の本はたくさん出ている。でも、行為の言い分けに関する本は、たぶんない。で、仕方ないので調べた。何事も安易に実用書で得てはいけない。手袋を「はく」は、北海道・東北、そして四国の方言。「はく」といえば漢字は「履く」と思いがちだけれど、この漢字は下半身に使う。この場合は「穿く」」をあてる。「穿く」は、下半身と手首から先に適用される。また「着く」で「はく」と読むことができる。なので「手袋を履く」という表記は日本語として間違いではあるが「手袋をはく」と言うのは方言ではあるけれども決して日本語の標準規則としては間違いではない。他の地方によっては「はめる」と言い、またある地方では「つける」と言う。最近では「手袋をする」という日本語の語彙が減っていく流れに巻き込まれた感じが広がっている。では、標準語は何か。私はまだ知らない。「手袋したほうがいいよ」なあんて乱れた日本語を使っている。「手袋を着用する」なんて堅苦しいことは言わない。

脱ぐときは「外す」か「とる」がふつうのようだ。であるならば、その対義的な「つける」がしっくりくるということになる。でもいまいちしっくりこない。

英語では“put on globe”です。

蛇足ですが、私は物を片付けるとき「かたす」と言います。てっきり片付けるが簡略化された標準語だと思っていたのですが、石川県では全く通じません。石川県では「しまう」です。どうやら石川県ってところは「しま」が大好きなようで「しましまにしてしまってしまっしま、はよしまいねま」なんてのもちゃんとした文なのです。まあなんといいますか、ワンダーランドです。
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コメント

これならきっと。

 はめたままギター弾ける。

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kotaさん、こんにちは。
あの、なんだかそういうふうにごく当たり前に売っていた手袋がブランドを確立したメーカーのものより性能がいいと色々なことに疑心暗鬼になりそうで、困・・・あ、特に困らないようです^^
kotaさんはホテルがとてもお好きだったのですね。
僕は昔の文士が定宿にしていた帝国ホテルや山の上ホテルなどに興味があるのですが、実際は設備が古そうでやはり新しい方が気持ちよく宿泊できるのだろうなあと思いました。思うだけで宿泊する機会はないのですが^^
では、失礼しました。


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