加賀太きゅうりのもろきゅう 



最近知り合った福井県の某氏も野菜を作っていて、玉ねぎが小さいと言っていました。うちの玉ねぎも今年は小さいです。にんにくは、いま干しているところです。で、加賀といえば加賀野菜(加賀野菜公式サイト)。正確には加賀野菜の加賀は金沢市農産物ブランド化協会という、そこまで露骨なネーミングもかえってすがすがしいくらいのところがつい最近名づけたものであって「加賀百万石」とかの加賀です。現在の石川県加賀市ではありません。なぜ「金沢野菜」にしなかったのかというと、広く知られている「加賀百万石」の伝統イメージに結びつけたかったからなのではと邪推します。加賀野菜に認定されているのは15品目。なぜか何の変哲もない筍が認定されていて、加賀独特の丸芋は認定されていません。私の知らない力が働いているのでしょう。まあそんなことはともかく、太きゅうりの季節になりました。

※CDがアルトル・ピアソラ「タンゴ:ゼロ・アワー」なのは特に意図はなく、単に手近なところにあったからです。
 
下手な人が育てるとこうなるという見本のようなものです。市場に出回る、太くて短くてまっすぐで均整のとれた、お歳暮でもらうようなボンレスハムとシルエットが似ている典型的な加賀太きゅうりとは何だか違います。もはやきゅうりでもズッキーニでも太きゅうりでもヘチマでもなく別もの。ついでなので長さを測ってみると、33cmありました。重量は、驚愕の985gです。



大きいと皮が厚くて固いんじゃないかと思われるかもしれませんが、皮の厚さや固さはふつうのきゅうりと同じです。そんなわけで肉厚です。むしろ果肉は柔らかいんじゃないかと感じるほどです。炒め物や煮物など、加熱する料理に最適ですね。あんかけがポピュラーな料理ですし、そぼろあんかけもなかなか美味しい。中華だとイカと炒めて鶏ガラスープにとろみをつけて絡めたりしています。天ぷらも美味しそうです。

太きゅうりは、太くてまっすぐでブルームや刺の少ないものが美味しいとされています。
まあそれはふつうのきゅうりでも同じことです。
(曲がったきゅうりは美味しくないんです)

私はただの輪切りのまま、醤油もろみに味つけしたものをつけてかじります。
ほんとうのモロキュウというわけです。
味噌だとモロキュウではありません。
「もろみ味噌」と「もろみ」も異なります。
で、モロキュウで冷えた酒。これが加賀の夏。
1本食べるとおなかいっぱいになって、超バランスの悪い食事になってしまいます。
3本も採っちゃったら、しばらくはクワガタのような食生活です。

私は調味料を自分で作ることはしないので、もろみも購入します。
うちの近所のスーパーには、こういうのが200円で売られています。
醤油や酒の蔵元が副産品として出しているわけです。



煮物の味つけにも良いですし、ゆでた豚肉につけるタレにも良いですし、私は重宝しています。
しかしながらもろみを調味料として常備している家庭は少ないと思われます。
それが残念かというとそうではなく、売れちゃうと私が買えなくなるので今の感じでいいです。
ただ、もろみ酢が健康食品的な扱いになりつつあり、いやな予感がします。
(美容にしろ健康にしろダイエットにしろ、適度な運動とバランス良い食事でいいのです)

三菱ビールのCMで三國連太郎の息子さんがかじって(彼は大のセロリ嫌いである)全国的に知名度が上がったのかどうか判りませんが、東京でも売られているようです。でもたぶん、高級野菜になっちゃっているんでしょうね。大きいキュウリというだけなのに。高級になると、旬よりも早く出荷することを生産者は競うようになります。なので現在ではゴールデンウィークごろの野菜と思われていることもあります。でも夏野菜。しかしキリン一番搾り生ビールのつまみにモロキュウって、もろみづくしですね。まあ、私は日本酒ですが。

いつか、これでピクルスを作ってみたいと思っています。
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