青森りんごジュース 



先日、弘前のねぷた祭ば鑑賞して青森のねぶた祭りに参戦してきたんずや。らせらー、へばー、すぱしーばー。それについては後日またんずや。んで、案内してくれた人の中に、実家が現在では珍しい専業のりんご農家がいるつうので無理言っておじゃたんずや。
 
組合的なところでお母さんをピックアップしてとりあえずというわけで行ってみた果樹園はとんでもない斜面の未舗装路で、たぶんふだんは農耕機や軽トラックしか入らない極悪狭小道路で、酷道好きの私としては非常に楽しかった。私のプリウスなら良くて動かなくなる、最悪の場合は斜面を転げ落ちてりんごの樹をなぎ倒すという事態になっていたであろう。それはともかく、りんごでも漆器でもどんなことでもそうなんだけれど、話をうかがうということは知らなかったことを知るわけで、想像よりもはるかに手間がかかる。特に「自然の恵み」によって生み出されるものはニンゲンが全てコントロールできないので大変だ。全体が均一の赤さになるように毎日向きを変えたり、葉っぱを落としたりするらしい。それは見た目の問題ではなく味の問題とのこと。そりゃまあ手塩にかけて育てるほうが美味しいに決まっているのでそんなの仕事として当然とあなたは思うかもしれない。でもりんごは小売価格が1個100円くらいなのだ。家族が専業で生活するとなると、乱暴な計算で約15万個は出荷しないといけない。冬はこたつで寝ているかというとそうではなく、樹が雪で折れないように世話をする。翌年また実をつけるように剪定しなければならない。それらを家族だけでやっているのだからたまげた。

うっすら赤い実もあったので「これってもう食べられますか」と私が言いそうになったとき、加賀から行った他の男が口にした。考えることは同じである。するとお父さんはもいで渡してくれた。全然うまくないよ、っていうか味がないよ、とのことだけれど、皮のあたりが渋いくらいで不快感は皆無だった。甘みが少ないだけである。甘みがすくないということは爽やか感が強く、これはこういうものなんだと言われたらこういうものなのかと納得してしまいそうな感じだった。


尖った感じのかたちが王林。山の斜面で育てていた。


丸い感じのかたちがつがる。平地で育てていた。


説明を聞く加賀の男ふたり、説明するお父さん、見守るお母さん、案内してくれた青森の女の子3人。


おみやげにいただいたジュース。
りんごを組合的なところに持っていって作られる市販の缶と、ラベルつきの瓶。
JAアオレンの統一商標。JAアオレン楽天市場店などで購入可。
今年の春から夏にかけて霜と雹にやられた中を生き延びたりんごで作られた希望の雫。
今年だけの限定品で、サービスエリアなどでも見かけたけれどネットでは売り切れている模様。
そして、流通に出ない、ラベルのない瓶。自家製。まるで人参ジュースのような色合い。



りんごジュースにするためにりんごを栽培しているのではなく、見た目が悪いものや傷がついたものや、へたの取れちゃったもの(言われてみれば売られているりんごには全てへたというか枝というか、とにかくあいつがついているし、考えると恐ろしいことなんだけれど子どもが絵を描くときにも必ず描き加える)をもったいないからジュースにしている。なのでジュースとして飲んだときにりんごそのものなのだろう。うまく説明できないが、トマトとトマトジュースではトマトの品種が違うから、同じものでジュースを作れば同じものということなのだろう。別の観点から見れば、濃縮していないストレート果汁だったら何でも美味しいというのは「音楽はCDで聴くよりライブだよね」という意味不明の言説と同じ構造であり、そうではなくて美味しいりんごだから美味しいわけである。また回りくどいくせにあたりまえのことを書いてしまった。

へばなー、加賀にも遊びに来てしてけろじゃー。
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