蕎麦栽培、蕎麦挽き、蕎麦打ち



実は今年、春から蕎麦を栽培していました。
漆器の仲間たちとの共同事業です。
今回は栽培から自分たちでということなので、
植物としての蕎麦についていろいろ知ることができました。

蕎麦の実は尖った殻をもっています。
その角ばったところを取り除き、というか殻を取り除き、挽きます。
翌日、みんなで打ちました。
十割蕎麦など打てないので小麦粉を混ぜてあります。

基本的に私は修業を要する物事には手を出しません。
ですのでこのような機会がなければ蕎麦を打つことなどなかったでしょう。

私は芯だけを挽いた真っ白な蕎麦も好きですし、更科系や砂場系も好きです。
殻が混ざった黒い田舎蕎麦は、太くて噛み応えがあって好きと言えば好きです。
(小麦粉に殻だけ混ぜてある「田舎蕎麦」も多いですね)
いちばん美味しいと確信している蕎麦屋は私の取引先でもあるので宣伝は控えときます。

細い蕎麦が好きなので、薄く大きく伸ばしました。
あとからいろいろ大変なんですね。

おのおの器を持参。
お盆と、ざるの簾以外はうちが作ったものです。
つゆ入れを持っていくのを忘れました。
あれこそ、滅多にお目にかかることのできない「漆器」なのに。



打ちたての蕎麦は、冷たいざるのほうが美味しく感じました。
温かい蕎麦はかき揚げをのせて合鹿椀に。
いかにも素人仕事な、なんだかぐだぐだの蕎麦でした。

石挽き蕎麦を名乗っている蕎麦屋でも、石挽き機械を使っている店がほとんどです。
スイッチを入れれば、あとは勝手に機械が挽いてくれます。
石挽き機を使わず旧来の機械を使う蕎麦屋は誠に残念です。
粉を仕入れて打つ蕎麦屋は問題外です。
麺を仕入れる蕎麦屋は蕎麦屋ではありません。

「石挽き」と「石臼手挽き」は全くの別物です。
石臼を人力で挽いている蕎麦屋がほんもの。
そして、そのごく限られた中にも、やっぱり上手い下手があるのです。

美味しい蕎麦屋の技の深さを実感できた、良い体験でした。
また、道具もほんものでなければならないこと、
道具の手入れを怠ってはいけないがうっすら判りました。
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